霜のジャック(Jack Frost)
「雪はしじゅうふり、家の壁のまわりに吹きよせ、土手のように高くつもりました。朝には、窓ガラスに木や花や仙女のような形のきれいな霜の絵が一面についています。かあさんは、「霜のジャック」が、夜中にやってきて、みんながねむっているうちに、そんな絵をかいていったのだといいました」 「大きな森の小さな家」
霜のジャックは、霜を擬人化した呼び方で、ローラは、キラキラ光るとんがり帽子をかぶり、上着も真っ白、手袋も真っ白で、シカ皮のブーツをはいた、雪のような、まっしろずくめの小人だと思っていました。その手には、ピカピカ光るとんがった道具をもっていて、それで絵を彫りつけていくのだと。
霜のジャックの腕前はピカ一です。どんな彫刻家もかないません。そんな霜のジャックが展覧会を開催しました。ジャックの芸術作品を、どうぞ、お楽しみください。


感想
ここにあげたジャックの作品は、十九世紀に建てられた牧師館の窓ガラスに描かれたものです。最初の三枚は朝九時半くらいに撮影。四枚目は夕方の六時くらい。ちょうどクリスマスの時季で、外はもう真っ暗でした。朝だけでなく、夕方にもジャックはやって来るようです。
牧師館の窓は二重窓ではないので、窓辺はさすがに寒くて、そばにいると冷気が入り込んでくるのがわかりました。ローラとメアリーは、かあさんの指ぬきで、ガラスについた霜にまるい模様をつけていたくらいですから、丸太小屋の室内は、そうとう寒かったはずです。
陽がさして、ストーブの暖房が効いてきたら、ジャックの作品は、またたく間に消えてしまいました。作品を鑑賞できたのは、ほんの十分たらずの間でした。
最近は室内の暖房がきいていて、アルミサッシの二重窓が多いせいか、ジャックは頻繁にはやって来てくれないようです。