ブタのしっぼ (Pig's tail)
「小さな家」の食べ物の中から、食べてみたいものを選ぶなら、真っ先にブタのしっぽをあげる。生唾がゴクリとわいてきて、「ああ、食べてみたい」と思うのは私だけではないはず。それなのに、北米の市場や開拓村に行ってもいっこうに巡り会えない。ところが、ある日、偶然立ち寄った田舎のスタンドで、何気なく看板に目をやると、なんと「ブタのしっぽ」とある!! こんなところで巡り会うとは・・・! でも、これってホンモノ?と半信半疑でお店の人に訊ねてみると、「もちろんホンモノよ。バーベキューにしてソースをからめたのよ。おいしいわよ。スペアリブみたいなの」。
とろりとした褐色のバーベキューソースにくるまれた熱々のしっぼは、ものさしにでもなりそうなくらい真っ直ぐで、かたくて骨も太そう。フーフーいいながらかみついたそれは、けっこういけます。根元には赤みの肉がついていて、しかもやわらかく、皮もパリッと焼き上がっていて甘酸っぱいソースともあう。でも、先っぽに行くにつれて肉はぽっちりしかついてないし、皮もかたくて噛みきれない。まるで、ゴムでも食べているかのよう。食べられるのは根元の部分だけ。ローラはひとかけらも残さず骨までしゃぶったとあるけれど、このしっぽではちょっと無理。ローラのしっぽは、とりたて(というのだろうか?)で、とうさんが、ていねいに皮を剥いでくれたから、電子レンジでチンしたしっぽとは違うのだろう。ちなみに、お値段は一ドル五十セントでした。









