ジョニーケーキ(Johnny cake)
大きな森に暮らしていたとき、脱穀人がやって来て、脱穀機でとうさんの小麦を脱穀してくれました。そのとき、かあさんがお昼ごはんに用意したのが、ジョニーケーキです。ジョニーケーキはケーキではなく、ひきわりトウモロコシのパンのこと。ローラは「どうしてトウモロコシのパンをジョニーケーキと呼ぶの不思議」と言ってますが、昔の呼び名はホントにややこしい。プディングというからゼリーのようなツルンとしたものかと思ったら、茹でたケーキのことだったり、だったらレモンプディングは茹でたレモンケーキだろうと思ったら、レモンパイのことだったり。今でも見かけるボストン・クリームパイは、パイではなくてケーキだし、スグリを混ぜたビスケットはダービーケーキです。よーくレシピを読まないと、正体がわからないというのが十九世紀の料理です。それに当時のレシピはおおざっぱに書いてあることが多いので、よく読んでも「???」となることがままあります。そういうレシピを頼りに、見たことも食べたこともないものを、作るのってむずかしい。作ってみてのお楽しみですが、食べたことがないので、ちゃんと出来たかどうかもわからない、というのがホントのところです。
ジョニーケーキは何度か作ったことがありますが、このレシピがいちばんおいしかった。糖蜜か砂糖を加えるとあるので、ブラウンシュガーを加えたら大正解でした。




感想
レシピは「糖蜜茶さじ2、または砂糖カップ1」となっているけど、どうみても糖蜜と砂糖の量が違いすぎる。ほかのレシピをみても、こんなにお砂糖は入っていないし、おそらく誤りだと思います。でも、砂糖の量をそのまま入れてみたら、おいしかった >^_^<
ローラは、ジョニーケーキという名前の由来は、「旅という意味のジャーニーケーキという説もあるけど、旅に持って出るには都合のいいパンだとは思えない」と言っています。確かに持って歩くには都合はよくないけれど、旅先でも簡単に作れるので、ジャーニーケーキとなったという説もあります。あとは、先住民のパンの「シャーニー・ケーキ」が訛ったという説も。
かあさんは、ジョニーケーキの由来は、南北戦争で南部の兵士がよく食べていたからではと言っています。南部の兵士は「反乱軍ジョニー」と呼ばれていたので。でも、南北戦争が起こる前から、ジョニーケーキと呼ばれていたので、この説はあまりあてにならないようです。
ジョニーケーキのレシピといってもさまざま。お砂糖が入っていたり、いなかったり、サワーミルクではなくバターミルクが入っていたり。「ジョニーケーキまたはコーンケーキ」というレシピもあるので、調べてみたら、ジョニーケーキはニューイングランドや北部よりの中西部の呼び名で、コーンケーキは南部及び中部の呼び名だとありました。つまり両者は同じものらしい。でも、十九世紀の料理の本には、ジョニーケーキとコーンケーキのレシピが隣り合わせに並んでいるんですけど・・・しかも違う材料で。その違いもレシピによってさまざまです。でも、コーンケーキより、ジョニーケーキの方が、おいしそうに聞こえる・・・・。
トウモロコシを使ったパンは、冷めるとボソボソしておいしくないので、温かいうちに食べるのが、おいしくいただくコツ。今回作ったジョニーケーキには、バターが合います。