ろうそく作り(Candle)
アルマンゾたちは、冬に備えて肉を確保するために、ブタを五頭、牛を一頭屠殺しました。その屠殺の最後を締めくくったのが、ロウソク作りです。アルマンゾのかあさんは、牛の脂のくずを大鍋にいれて、脂をとかし、そのとかした牛脂を、ロウソクの型に流し込みました。型に流し込んだロウソクは、まっすぐで形が良いので、客間や居間のように、よその人の目に触れるようなところに使うことが多かったようです。でも、一度に作れるロウソクの数が限られてしまうのが難点。たくさん型があるなら別ですが、流し込んだら冷えて固まるまで長いこと待たなくてはならないので時間かかります。アルマンゾの家の型は一度に十二本しか作れなかったので、一年分のロウソクを作るには、かなり長い時間がかかったはずです。ここにあげたのは、もっと簡単で素早く作れるディップ式ろうそくです。形は悪いけれど、一度にたくさんできるのがメリットです。




感想
アルマンゾたちはロウソク作りに牛脂を使っていたけれど、蜜蝋も使われました。蜜蝋は甘くて良い香りで、蜂蜜色のロウソクになります。
牛脂にしても蜜蝋にしても、ロウソクは温かいうちに作るのがコツ。天ぷらの油を捨てるときに凝固剤を使うことがありますが、冷めるとあんな風にかたまってしまいます。でも、熱するととけるので、固まっても使えます。
子どもたちがロウソクを作っている写真がありますが、子どもたちは、たくさんロウをつけようと、長いことバケツの中に芯をつけていました。でも、そうやって欲張ると、バケツのロウは温かいので、すでに固まっていた芯のロウがとけて、かえってやせ細ってしまいます。だから、つけたらサッと引き上げるのが、早く太いロウソクを作るコツです。
小さい頃に読んだ本に、靴屋さんか何かの家で、夜中にネズミがろうそくをかじるという話があったような気がします。牛脂のロウソクはネズミの好物で、ネズミにしてみれば、千歳飴みたいなものだったのかもしれない。ネズミよけのロウソク入れという、ブリキの入れ物もあります。
ディップ式ろうそくを作るときは、芯をバケツから引き上げると、ポタポタとロウがたれるので、気をつけないと床が水玉模様になります。服や靴にたれたりすると、もう最悪。
今のロウソクは触ると硬くてツルツルしているけど、牛脂のはもっと軟らかい。夏にさわったとき、表面がとけているのか、ベッタリした感触でした。
2008.03.05 | Comments(0) | Trackback(0) | 住まい