暖房用ストーブ(Parlor stove)
今回はストーブでも暖房用のストーブです。初期のストーブは暖房と料理を兼ねていましたが、次第に料理用、暖房用と専用のストーブが出回るようになりました。金銭的に余裕のなかったインガルスの家では、料理用ストーブが調理と暖房を兼用していました。裕福だったアルマンゾの家では、台所には料理用のストーブが、居間には暖房用のストーブがありました。料理用でも暖房用でも、煙突は真っ直ぐではなく、いったん曲がってからのびています。これは部屋を温めるために、なるべく長く煙突を室内に入れておこうという知恵から生まれたものです。暖房ストーブは経済的な余裕ができると購入したので、いわば贅沢品。そのせいか、どのストーブにもきれいな装飾がほどこされています。ここにあげたものは、どれも火箱が小さいので、おそらく石炭用だと思います。
私が通った幼稚園にはだるまストーブがあって、その上でお昼のお弁当を温めてくれました。当時は電子レンジなんてなかったし、お弁当箱もアルミでしたから。お弁当が温まってくるといい匂いがしたものです。高校のときも、休み時間になるとみんなストーブの周りに集まっておしゃべりしていました。ストーブにいちばん近い席の子は、いつもピンク色のほっぺたをして、「暑い、暑い」を連発していましたっけ。なんだか懐かしい思い出です。





感想
ストーブは暖炉よりも温かいのですが、空気が乾燥するため呼吸器系統の病気をひきおこしました。
それにすぐにさびてしまうので毎日の手入れも欠かせませんでした。『農場の少年』にはアルマンゾがイライザ・ジェインに向かって投げたブラシがそれて、母さんご自慢の客間に黒いしみをべったりつけるくだりがあります。あのときアルマンゾはストーブにさび止めを塗っていたのです。これを塗っておかないとひびが入ってしまいます。
中でもやっかいだったのが半年ごとのパイプの掃除でした。パイプ掃除の日には、ボロ服を着込み、髪をおおって完全武装で立ち向かいました。部屋中を新聞紙でおおってからパイプをはずし、両端に新聞紙をかぶせて遠くに運び出し、新聞紙をつっこんで中をきれいにしました。このやっかいな掃除をスムーズに行うコツは「ダンナを仲間に入れないこと」。すぐに腹を立ててパイプを蹴散らしてしまうからだそうです。
でも、私がいつも使っている料理用ストーブは開拓村のものなので、煙突掃除はちゃんと資格を持った人たちが行います。(^_^)v
一階のストーブの煙突が二階に抜き出ていますが、これが二階の暖房でした。測量技師の家では、ローラたちは歯をガチガチいわせながら、その煙突の周りで着替えをしていました。サウスダコタのように雪の降るところで、これしか暖房がないなんて、寒いなんてもんじゃなかったと思います(@_@;)。 でも、ローラたちだけではなく、当時はこれが普通でした。今と違って寝室は、寝るためだけにしか使わなかったので、よけいなものはいっさいなかったのです。
2008.05.26 | Comments(0) | Trackback(0) | 住まい