ビスケット (biscuits)
測量技師の家でボーストさん夫妻と一緒に迎えたクリスマスの朝、インガルスの食卓には、トウモロコシのマッシュの大皿、干しリンゴでつくったアップルソース、いためたジャガイモの皿、それに焼きたてのビスケットのお皿が並びました。
日本語でビスケットというと、クッキーのような焼き菓子を思い浮かべるかもしれませんが、アメリカではスコーンのようなふくらんだものをいいます。クッキーよりもパンに近いかな。ごちそうが並ぶとかあさんは、「牝牛が少ししか乳を出さなくて、バターが作れないんですよ」と話しています。だから、この焼きたてのビスケットには、ラードを使ったと思います。ローラたちはあつあつのビスケットに、アップルソースをつけて食べていましたが、今はルーバーブの季節なので、甘酸っぱいルーバーブ・ソースをそえてみました。




感想
ビスケットの写真をみるとおいしそうに見えるかもしれませんが、これはちょっと失敗です。あまりふくらみませんでした。十九世紀に製造された料理用ストーブ(薪ストーブ)で焼いたのですが、火加減が弱かったようです。この日はどういうわけか、大きな火がおこせませんでした。
ラードのビスケットも熱々だったらおいしいけれど、冷めると・・・・です。やっぱりラードよりもバターを使った方が何倍もおいしい。
現代のオーブンだと五分か十分くらいで温まりますが、十九世紀の料理用ストーブのオーブンだと、半時間から1時間くらいかかります。その日の気温や薪の状態に左右されます。でも、いったん目標の温度になったら、現代のオーブンと同じで、クッキーだったら十五分から二十分、ケーキなら三十分から四十分くらいで焼き上がります。このビスケットは二十分くらいでした。
ルーバーブはホントに水っぽいので、砂糖と煮るときは、ほんの少しの水を加えるだけで充分です。料理の本には、水分が多すぎて、ルーバーブがひたひたになったら、湯を捨てるようにとありました。別の料理の本には、水を加えずにルーバーブの水分だけで煮るとなっていました。今回、ほんの少ししか加えなかったのに、ヒタヒタになってしまったから、こちらのやり方の方がいいかもしれません。
このルーバーブ・ソースがおいしくできたので、別の日に、ソースを使ってルーバーブ・パイを作ってみました。ソースを使うと生のルーバーブのときのように水っぽくならなくてグッド! でも、パイを切るときに中身が出てきちゃう・・・・(+_;)
1887年に刊行されたホワイト・ハウス・クックブックというのがあって、ルーバーブ・パイはもちろん、大統領などおエライ方々の召し上がっていたさまざまな料理が載っています。でも、読む気がしません。どの大統領だったか忘れましたが、召使いの食べていた料理を見て、シェフが作った料理と交換して欲しいと言ったエピソードを、どこかで読んだもので。学生のときに、アルバイトで東京のパレスホテルに泊まり込んだことがあります。すごく豪勢な食事でしたけど、バイトを終えて家に帰ってきたとき、真っ先に食べたのがお茶漬けでした。それと同じなのかもしれませんね。