わら細工
とうさんはカラス麦の穂を切りとると、麦わらをかあさんのところへ持って行きました。かあさんは、それをたらいにはった水につけてやわらかくしてから、たらいのそばに椅子を持っていき、麦わらを何本か手にすると、せっせと編み始めました。何日もの間、かあさんはひまさえあれば麦わらを編み続け、そうして何メートルもの長さになると、針に糸を通して、ローラやメアリーの麦わら帽子を編んでくれました。
ここにあげたのは、ある開拓記念館で行われた麦わら細工のデモンストレーションです。この記念館では二とおりのやり方を見せてくれて、一つはかあさんのように長いひもに編み、ローラーに通して平らにしてから、太い針と糸を使って編むやり方で、もう一つは水につけてやわらかくなった麦わらを束にして、それをリボンのようなひもを使って編むやり方です。
私の知人で、専門学校で帽子製作を学んだある女性は、ガレージセールなどで麦わら帽子を安く仕入れ、それをほどいて紐状にしてから、自分の好きなボンネットを作っています。彼女に教えてもらって、一度、私も人形サイズのボンネットを作ったことがあります。麦わらと同じような色の糸を使うと、面白いくらい縫い目が見えません。ちゃんと裏地もつけて、リボンで仕上げたら、それなりの格好になりました。ある同僚に見せたら、「うまくできたね。もう、ちゃんとしたボンネットが作れるね」とお褒めの言葉をいただきましたけど、遊園地のゴーカートに乗れるからといって、路上で車の運転できるとは限らないのと同じだと思うんですけど・・・・。




